中共太子党离权力到底有多远?-2012年中国政局分析（一）

2月6日王立军进入美驻成都领馆事件，让薄熙来长达三年的问鼎之旅进入戏剧化高潮，使中共十八大权力交接更显扑朔迷离。在中共的权力斗争中，制度性资源（党政干部考核与任免）与非制度性资源（父辈家世、官场关系）一直相互为用。要分析最近重庆王立军事件与薄熙来的政治前途，先得从这里入手。

在政治权力交接上，即使在共产国家当中，中共的权力交接也很有特点：既不象苏共那样，通过党内高层协商推选出继任者，血缘原则在权力交接中基本不起作用；也不象北韩金氏政权那样只认血缘，从一代到三代，都是父死子继，或者古巴卡斯特罗家族那样，兄终弟及。中国是双轨制运作：既有一套制度化因素，即高层指定接班人，但不能按血缘传给子女；又有一套非制度化的潜规则，离权力最近的“太子党”可以得到种种进入官场的便利与晋升优惠。

这一权力交接模式形成于中国改革开放之后，毛时期另有特点。邓小平以退休元老的表面身份掌控朝政，形成了以他为核心的集体领导机制。在废掉两任总书记之后，指定江泽民任总书记，为了让他的政策能够延续下去，还隔代指定了胡锦涛在江后接任总书记一职。因为邓氏指定的接班人既非其子女亲属，太子党直接继承父辈权力从制度上看似断了路。邓并不反对高干子弟经商，但地位仅次于邓的陈云却反对，主张从太子党中培养接班人，因为“自己的孩子政治上可靠”。由此中共形成了一明一暗、相辅相成的干部选拔机制。制度化的“明规则”就是邓小平主张的“年轻化、知识化、专业化、有地方工作经历”，选拔时要经过推荐、考察等一系列程序；非制度化的“潜规则”就是高干子弟们在政治晋升上可以优先考虑，但其升迁必须符合“明规则”。

现在回望当年，应该说80年代是中共执政以来对本党、国家与人民最负责任的一段时期。选拔干部的这两套规则在当时还确实使不少不合资格的高干子女无法进入各层级的关键岗位，一批起自底层的平民干部得到升迁。第三、四两代领导人就是这样进入仕途，逐级上升。赵紫阳当总书记时曾试行过政治体制改革，十三大第一次实行了党中央委员无记名投票和差额选举。北京市效仿中央，用无记名投票方式选举50名北京市委委员，提了55名候选人，其时已为司局级干部的陈元（陈云之子）很不幸地成为落选的五人之一。这个故事当时成为党内民主化的美谈，一些不太了解陈氏父子复杂心情的媒体还登过此事。

恢复高考后最初几年的考试货真价实，并没有90年代后期那么多腐败，大学也没开始卖文凭。高干子弟要从政，首先就得拿到文凭，否则其仕途之路就可能卡在大学学历这一关上，即不符合“知识化”标准。当时，具备这些条件的太子党当中，最耀眼的政治明星有这么三颗：刘少奇之子刘源；薄一波之子薄熙来；习仲勋之子习近平。

刘源仕途是高开低走，从北京师范学院历史系毕业之后，1982年从河南新乡县七里营公社副主任开始起跑，短短6年之间历任新乡县副县长、县长、郑州市副市长，至1988年任河南省副省长，成为全国最年轻的副省长。但1992年刘源的仕途象河流急拐了一道弯，转任武警部队水电指挥部第二政委兼副主任，此后的升迁就在武警与军界内部穿梭，再也未回地方。一个没有军事经历的人从地方官改为警界及军队任职，等于是为其仕途设置了天花板。其原因成谜。

刘源淡出政坛之后，薄熙来成为当时最耀眼的政治明星。薄1982年从中国社会科学院研究生院国际新闻专业硕士研究生毕业后，在中央书记处工作两年，于1984年从辽宁省金县县委副书记起步，到1993年成为辽宁省大连市市长，并以城市建设为政绩亮点，成为中国当时最抢眼的政治明星。但从2001年成为辽宁省委副书记、省长以后，其仕途那种鼓满风帆前进的势头停滞，传闻与辽宁省地方势力矛盾甚多。2004年任商务部长，直至2007年调至重庆任市委书记，列位中央政治局委员。

习近平1982年进中央办公厅、再从中央军委办公厅秘书一职转任河北省正定县委书记。因其进入清华大学之前已经在陕西延川县文安驿公社梁家河大队做过党支部书记，算是有了基层经历。从1985年开始，此后的任职经历主要在福建。与前两位不同的是，习近平从做福建省宁德地委书记开始，就兼任宁德军分区第一书记，此后随其行政职务的升迁，兼任的军队职务也一直节节升高。从2003年开始任任浙江省委书记、省人大常委会主任，兼任省军区党委第一书记；2007年先任上海市委书记兼上海警备区第一书记，同年转任中央政治局常委，转任中央书记处书记，中央党校校长。

从上述三位“太子”从政经历可看到：父辈余荫这一非制度化资源起了极大作用。按中共党内干部选拔那一整套民主推荐、组织考察的制度限制，所有人必须熬资格，一级级台阶往上攀爬。没有非制度化资源起作用，上述三位升迁不会如此之快。但如果在“民主推荐”这一关卡了壳，仕途也不会那么顺畅。所以元老们一般都会挑选有自己亲信任职的地方，让“太子”下凡，尽快熬够级别。“太子”如果“亲民”，早早熬够资格，那是皆大欢喜，下边的亲信官员也算是对老上级有了交待。习、薄二人在基层熬级别时，由于为人的不同，风评也有很大差别。薄熙来从任大连市长开始，既喜欢在媒体露面，渲染政绩，还有一些丑闻缠身，香港《文汇报》驻大连记者站负责人姜维平就是因匿名在香港媒体上揭露其丑闻而被诬入狱。习近平则绝少在媒体露面，低调实干，在非常复杂、大案迭出的福建竟然能够保全自己，其风评与薄相较有不小差别。到2007年薄至重庆任职、习至上海任职为止，这两位“太子党”政治明星其仕途前景已优劣尽显。熟悉中国政治的人士都已了然：从职位安排上看，习近平是做为第五代领导核心加以“培养”的。

正因为在官场升迁，不仅需要打熬资格，前景也不确定，太子党中的多数人并非能在基层受这份苦的主，于是利用父辈权势经商，或是在军队及京城六部谋职，成为太子党的主要出路。

何清漣 @HeQinglian 氏美国之音ブログ　全文日譯；（拙訳御免）http://www.twitlonger.com/show/ftfijp
中国「太子党」は権力にどれぐらい近いか−２０１２年中国政局分析（其の一）2012/2/13；
①２月６日の王立軍の成都米国領事館事件は薄熙来の鼎の軽重を問うこの３年間の長編劇のクライマックスだった。

②それは中共の18大会における権力交代をわけのわからないものにしてしまった。中共の権力闘争は制度的なリソース（党政治幹部評価と任免）と非政治的 （家柄出自・人間関係）なリソースが相互に関係し合っている。重慶王立軍事件と薄熙来の政治的前途分析は、まずここが重要な点だ。

③政権の受け渡しは、共産党国家の中でも中共の権力交代は大変特徴のあるものである。ソ連の様な血縁関係が基本的に関係なく、党内の最高レベルの会議が後継者を指名するのではないし、北朝鮮の親子３代世襲でもないし、キューバの兄弟型でもない。

④中国では２本レールの様に、一本は最高レベルで後継者を指名するが、血縁の子女へ、ではないということ。もう一本の”表から見えない規則”は、権力から最短距離にいる太子党メンバーには色々な官僚政治社会における便宜と昇進に関しての優遇制度がある、ということだ。

⑤この権力交代モデルは中国の改革開放後に形成された。毛時代とは違う。鄧小平は退職後も元老の身分で親政を敷き、自分を中心に集団指導体制を敷いた。２人の総書記をクビにした後、江沢民を総書記に任じたのは自分の政策を続けるためだった。

⑥　また胡錦濤を江沢民の後の総書記にしたのもそうだった。鄧小平が指定したのは自分の子供や親戚ではなかったから、太子党の子弟が直接父親の権力を受け継ぐという道はなくなったかのようにみえる。

⑦　鄧は高級幹部子弟がビジネス界に入るのに反対しなかったが、鄧の次の地位にあった陳雲は反対し、「一番頼りになるのは子弟」だから太子党の中から次期指導者を選ぶべきだと主張した。こうして中共は”表と裏”の相互補完的な幹部選抜制度が産まれた。

⑧　制度の表向き規則は鄧小平の主張した「若返り、知識、専門、地方任務経験」が選抜の推薦条件であり、一方、裏の規則は「高級幹部子弟たちの政治的地位を優先させて考慮する」だったが、これは「表」の条件を満たすことがゼッタイ必要とされた。

⑨　今、振り返れば８０年代は中共が執政以来、党と国家と人民に対し、もっとも責任を負っていた時代というべきだろう。この二つの規則は確かに少なからぬ高給幹部の子女をそれぞれの段階でトップに着く事を許さず、かなりの平民幹部が昇進したのだった。

⑩　第三、第四世代の指導者達はこうして次第に出世していった。趙紫陽（1987年1月16日 – 1987年11月2日）は１３大会で党中央委の無記名投票制度を実行した。

⑪　北京市もそれに倣い、55人のうち50人の市委員を無記名投票、その結果、陳雲の子で局長級幹部だった陳元が落選したこともあった。陳親子の複雑な心境をわかってないメディアはあたかもこれを党民主化の美談のように報道したものだった。

⑫　全国統一大学入試の復活後最初の数年は本物だった。９０年代後半のような著しい腐敗はなく、大学もまだ卒業証書の”販売”なぞやらなかった。高級幹部の子弟政界に入るにはまず卒業証書が必要で、それなしには「知識」の基準で撥ねられたからである。

⑫　当時もっとも条件をそなえて目立った政治上の寵児は、劉少奇の子、劉源と薄一波の子、薄熙来、そして習仲勋の子習近平であった。

⑬　劉源株は高値でスタートしたがその後暴落した。北京師範歴史学科卒業後、河南省新郷県七里の副主任から６年で新郷県副県長、県長、鄭州市副市長、最年少で河南省副省長になった。

⑭　しかし、92年急転直下、武装警察部隊の発電所の指導部第二政治委員兼副主任に飛ばされて以来、武装警察と軍を往来。軍人でもないのに地方官から警察に、というのは謎で上昇はストップ。その原因は今も不明である。

⑮　劉源の政界退場後、薄熙来が当時の輝ける政界スターに。82年中国社会科学院生として国際ニュースの修士となり、中央書記局で二年、84年には遼寧省の金県の副書記を始めに、93年遼寧・大連の市長で都市建設の功績で政治的寵児となる。

⑯　しかし2001年遼寧省の副書記,省長となってからはそれまでの順風満帆の勢いが停滞。遼寧省の地方勢力間との矛盾が多かったとも言われる。04年に商務部長、07年重慶市委書記となり、中央政治局員入りはした。

⑰　これに対し、習近平は82年に中央事務局入りし、中央軍事委秘書から河北省定県の県委書記に。精華大学入学前にすでに陕西省延川県文安駅後者梁河大隊で党支部書記を務めており、基礎経験があった。85年以後は主に福建で職歴を重ねた。

⑱　習近平が劉や薄と違うのは福建省寧德地委書記の時、寧特軍分区の第一書記を兼務。以後も政務の職階が上がると並行して軍の職務も上昇していったことだ。

⑲　03年に浙江省書記、省の人民大会委員会主任兼省軍区党第一書記、07年に上海市書記兼警備区第一書記、同年中央政治局常任委員から中央書記所書記、中央党学校校長へ。

⑳　以上「３公子」の経歴をみれば分かる通り、父親世代の擁護という制度ならざるリソースが極めて大きな作用を持っている。中共党内の幹部選抜の「民主的推薦」「組織的審査」では全ての人が資格を満たし、一級づつ上昇していくことになっている。

(21)　もし「裏制度」の働きが無ければ、上述の３人のかくも早い出世はなかったろう。だがもし「民主的推薦」がなければ、これまた上手く行かなかったろう。

(2２)　だから元老たちは自分が信任する職務と地方を選び「公子様」を遣わし、できるだけ早く階段を上らせるのだ。公子と民が仲良けりゃ出世は必定。下の腹心達も上級に対し立派に顔もたつしね。

(2３)　習と薄が下の方にいたとき、人柄の違いから風評は大違い。薄熙来は大連市長の時から、メディアに出るのが大好きで業績を喧伝したが、醜聞もあった。香港の文汇報の記者で大連にいた姜维平はそれを匿名記事で暴いて牢屋にぶちこまれた。

(2４)　習近平はほとんどメディアに顔をださなかった。「声を出さずしっかり実務」で非常に複雑で大問題の多い福建でうまく立ち回った。その評判は薄とは違っていた。

(2５)　07年に薄が重慶に赴任したとき、習は上海の職にあり、この２人の太子党スターの前途はすでに勝負有った、だった。分かっている人々にははっきり、職階の上から習近平が第五代指導者の中心として”養成”されたことは明らかだったのだ。

(2６)　政界で昇進するには、資格を満たすだけでは、前途は不確定であり、太子党の多くは下のほうから苦労を積んだりなどせず、父親の同世代の権勢や職業を利用し、あるいは軍隊や中央政治機構に仕事を求めることが太子党の生きる道なのである。（終）

原文は；http://voachineseblog.com/heqinglian/2012/02/china-politics/